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活かす

2年半ぐらい前の話。学校を辞めるときの話。
私は初めて補習をさぼった。するとそれを知った先生は「貴女はこの学校の生徒じゃない」と私に言った。怒りと悲しみで私は こんな学校の生徒になるつもりはない みたいなことを言い返した。
いま考えるとたった1回でも怒られて当然だとはおもう。だけど高校1年生だった私はそんな風にはとらえられなかった。それまで課題も補習も欠かさず、学年順位も偏差値も下げずちゃんとそれなりにやっていた。だがそれを全否定されたのだ。そんなやつがいる学校にいてたまるかと思った。その時の私が今の私なら少しは違う選択をしていたのかなとも思う。そのあとしばらくして私は学校を辞めた。
結局のところ頑張っていたのにということも、怒られたこともいいわけでしかない。3時間睡眠の生活だったり、早朝補習、部活、合わない友達、全てから逃げるきっかけが怒られたことだった。逃げようと決めるきっかけになった。逃げてしまった。
あんな学校の生徒になんかなりたくなかったはずなのに、逃げるのが怖くて、意味の分からないプライドが邪魔をして、精神的に病んででも続けようとした。たぶんあのとき人生で初めての努力というものをした。失敗なんてしたことがなかったから落ちこぼれてしまうのが怖かった。好きだった人が考えて選んでくれて親の反対を押しきって入った学校だったから、たくさんの申し訳なさと意地もあったと思う。

辞めると決める1ヶ月ぐらい前に両親と話をした。それまで何度もしたのだろうけれどきちんと覚えているのはこの1回だけ。
あの日、初めて両親の前で 死にたい と言ってしまった。何度も。そして初めて両親の悲しい顔と涙を見た。あの光景が忘れられない。思い出すと苦しくてたまらなくなる
これがきっかけで私は辞める決意することができた。落ちこぼれでいいやと思えた。弱さを初めて認めることができた。
それからこの日、もう両親を悲しませて泣かすようなことはしないと決めた。大切にしてくれる人には死ぬなんて言わないと決めた。

辞めてしまってからは少しずつ落ち着いて病院にも行かなくてよくなったし、バイトもできるようになった。通信制だけど新しい学校にも行っている。気持ちが落ちてしまうことはよくあるけれど、ちゃんと生きている。
なんでいまこんな話をしているのかよくわからないけれど、忘れたくないなと思った。残しておきたいと思った。ここにこんな形だけど残しておくよ。今の私があるのはこの過去があるからで、きっとこれがこれからの私を支えるものになると思う。活かしていかなきゃいけない。


頑張ろう。頑張れる。頑張ろう。